


2010年2月13日(土)日本獣医内科学アカデミー/日本獣医臨床病理学会、3月7日(日)日本臨床獣医学フォーラム東北地区大会において、「バベシア症 ランチョンセミナー(講演:亘 敏広先生)」を開催。お忙しい中、多くの先生方にご来場いただきました。ここではセミナー終了後、両会場において先生方にご回答いただいたアンケートの集計結果をご報告いたします。
2009年の1年間におけるバベシア症例の臨床経験について、回答者の88%が「無し」と回答しています。「年間5症例以上」と回答の広島県での1例を筆頭に、やはり西日本での症例が多いことがわかります。その一方で、秋田県・岩手県において「闘犬によるバベシア症例(2例)」が示すように、闘犬文化が残る地域とバベシア症発症エリアの関連が示唆される結果となりました。
今回のランチョンセミナーについて、「大変参考になった(64%)」「参考になった(30%)」をあわせて、全体の94%の先生が「参考になった」と回答しています。ここでは詳述しませんが、地域別比較では関東以北エリアの先生ほど「大変参考になった」という回答が多く見られました。これらの結果から西日本エリアはもとより、それ以外の、症例が少ないとされるエリアにおいても、バベシア症への関心の高まりを示唆する結果となりました。
バベシア症の啓発活動の実施について、51%の先生が「現在は実施していないが、今後は実施する必要性を感じた」と回答。「現在も今後もバベシア症啓発活動を実施する」と回答の先生も合わせると、全体の3/4(73%)の先生から前向きな回答が得られました。今回のランチョンセミナーを通じて、バベシア症への啓発意識が高まったといえる結果となりました。
バベシア症の啓発活動の実施について、都道府県別の集計結果を表したのが上のグラフです。これを見ると、東日本エリア(特に東北地方)で「現在は実施していないが、今後は啓発活動を実施する必要性を感じた」との回答が多く、新たな啓発活動の必要性が認識される結果になりました。

