リケッチア種グラム陰性球状細菌
数種のエールリヒア亜属に分かれ、主にEhrlichia canisが見られる
E. canisはRhipicephalus sanguineus (Brown Dog tick) が媒介
※経発育感染(幼ダニ-若ダニ-成ダニ)する
- 熱帯・亜熱帯地域に広く分布しています。
- E. canis はアメリカ、ヨーロッパ(地中海沿岸地域)、アフリカから発生の報告されています。
- E. canis の地理的分布は主なベクターである R. sanguineusの生息分布にともなって拡大しています。
発生分布マップはこちらで詳しくご覧いただけます。
- 8-20日間の潜伏期間後に、急性期には間欠熱、リンパ節腫脹、(鼻)出血、体重減少、重度の眼疾患、および免疫介在性疾患、血球減少症に続発する骨髄増生などの症状が見られます。
- 診断は、白血球内のリケッチアの確認または脾臓から吸引した末梢血サンプルによるPCR法によって行われます。
- 血液検査で最も重要な所見は、血小板減少、白血球減少症と、貧血です。
ドキシサイクリン(10mg/kg 3週間:場合によっては6週間投与)、または他のテトラサイクリン系抗生物質を投与します。
現在のところワクチンは開発されていない為、定期的なマダニ駆除薬の使用によるマダニ感染の防止で予防を図ります。
- E. canis はヒトには病原性を示しませんが、あまり一般的でないEhrlichia 種では、アメリカにおいて人獣共通感染症として報告があります。
- (現在ではアナプラズマ症と呼ばれている)顆粒球性エールリヒア症は、Anaplasma phagocytohilum グループおよび A. platysによって引き起こされますが、単球性エールリヒア症ほど重症にはなりません。犬とヒトの両方に、Ixodes属マダニによって媒介され、時にボレリア菌との複合感染がみられます。

